家を買うというのは決断に迷いますよね。

私は家を購入し、「持ち家派」となりましたが、決して持ち家だけが全てと思っている訳ではありません。

人それぞれの人生ですので、どちらでもよいと思っています。

ただ、家を買う決断をするというのはとても勇気がいる事なのに、決断に悩んでいる時、中立的な立場でいてくれる人って意外に少なくて困っているという方は多いようです。

今日は、家を買う、買わないの決断に迷われている方に、役に立つのではないかと思われる考え方を共有します。

将来売るという事になったら資産価値が・・という話は誰にでも当てはまる事じゃない。

一部専門家は、「将来売れる土地」でないと家を買ってはいけない、なんて言っていますね。

そもそも将来売れそうな土地って既に、それなりの金額です。

だから、全体的な方向性は、今は値段が低いけど将来上がる可能性の高い土地を買うべし ということになりますが、世の中そんな簡単ではありません。

今後上がると言われる株を見抜いて安く買い、将来売って利益を出す株取引と同じです。

赤の他人のアドバイスで、そういったすばらしい株を手にして儲かった方はほぼいない事でしょう。株で儲かっている人は勉強されて自分で判断している方か、強運の方だけです。

勉強も知識もなしに、今安くて将来高く売れる土地が手に入るなんて考えない方がよいです。

そもそも、老後に家を売却ってそんなにしたいですか?

家の資産価値の話ですが、私が常に疑問に思うのが、そんなにみんな、将来家を売りたいの?売って何するか決まっているの?という事です。

70歳超えて、家を売って、豪華な老人ホームで気軽に暮らす。よく描かれやすいイメージですが、何十年も住み慣れた家とご近所、地域を年取ってから断ち切るという事は、そうなかなかできる事ではありません。

介護付き施設の方の話を聞くと、皆様家は売らずに所有しながら、施設を購入したりされている方も多いようです。

私は、将来我が家を売りに出そうとは思ってません。

仮に売りに出して購入時より大幅に価値が下がっていても、気にしません。

資産価値がゼロであれば、安い固定資産税を払って住み続ければいいだけです。

子供たちの中で家を建てたい子に譲ることも可能です。

老人になった時の自分の土地の資産価値よりも、30歳から65歳まで、希望の家に住み、子供たちと充実した35年間を過ごす事。これこそが、家の価値だと思っています。

ローンを払い終えたときには、利子含めて支払った分だけの思い出を手にしているのです。

将来、国内移住、もしくは海外移住のタイミングが明確に決まっているなど、老後の明確な資金計画があったりすのであれば、そのタイミングで、まとまった資金が入るようにしっかりと売れる土地を選ぶべきだと思いますが。

住み続ける事が前提の場合、将来その土地が売れるかどうかというのは、あまり関係のないお話ではありませんか?

家賃と購入の経済負担差には答えがあります。

持ち家と賃貸の支払いで、どちらがお得かという議論は、住宅ローンが終わってから、どのくらいその家に住むかによって差がでます。

35歳で5000万円の家を金利1.2% 35年フラット35でローンを組んだ場合、6120万前後の支払いとなります。

ここに固定資産税、都市計画税、修繕費が入ってきます。

 

地域によって違いますが、5000万円の戸建の35年間のコストは、税金は年間10万(35年で350万)、修繕費は35年で300万としますと、6120万+350万+300万。初年度の手数料600万で7370万円くらいが、ざっくりコストでしょうか。

7370万円=家賃175,000円程度の賃料35年分

 

これをもとにざっくり試算しますと

6770万円=家賃161,000円程度の賃貸35年分
5770万円=家賃137,000円程度の賃料35年分
4770万円=家賃11,3000円程度の家賃35年分

 

上記は35年計算となりますので、ローン終了後も購入した家に住み続ければ、その分賃貸よりもお得という事になります。

反対に、持ち家は35年間に起こるであろう天災や人災、勤め先の倒産、ご近所トラブルやほかに良い場所が見つかった時に販売できるかどうかなどは、全てリスクとなります。

賃貸の場合は、そういったリスク対応が得意です。

賃貸と持ち家の損得勘定はこのくらいでよいのではないかと思います。

あとは皆さん、どちらが良いか、決断してください。

日本人は住まいに無頓着なので仕方のない事ですが、衣食住の一つである住まいは、お金の損得だけではない価値があると思っています。

貴方の住まいより充実したものにしてくれる住まいがどちらなのかを、支払い総額以外でも検討してみてくださいね。

広告

新築は購入後すぐに値が下がる。で、どうする?

「新築は購入したらすぐ値段が下がるからなぁ」

新築戸建てや新築マンションは、販売する為の広告費や紹介する側の手数料も価格に反映されていますので、建物その物の価値以上に高い値段がつき、しかも購入後はすぐに値段が下がります。

でもこれは特別な事ではなく、車だって乗車した瞬間、新車ではなく新古車、中古車になり、急激に価格が下がります。

新品なんて、そんな物です。

それでも誰も住んでいない新築に住みたい→新築
そんな効率の悪い買い物は無理→中古かリノベ

この2択以外ないのです。

どこに住んでいいかわからない

海の近く、山の近く、勤務地の近く、駅の近く いろいろあるかと思いますが、良い住環境を求めすぎて、片道2時間以上の通勤時間となる場合は注意が必要です。自分が気づいていないところで、疲れが蓄積します。

また、ある大都市の30%以上は、どちらかの両親の住居との距離が15分以内の近居を選んでいます。

UR都市機構が「近居割」という割引制度を実施している事からも、その需要の高まりが分かります。

より良い決断をする為に

家を買おうか迷われたら、以下の事をお勧めします。

  • 懸念点やリスクをメモに書く
  • 自分はどうしたいのか、家族はどうしたいのか明確にする
  • 倒産の可能性や病気になる可能性など悩んでも無意味な物は悩まない
  • 不動産屋やモデルルームにいく前に、考えをまとめておく
  • 住宅ローンは本を買って最新情報を学んでおく

この辺を整理すると、自分にとって賃貸が良いのか持ち家が良いのか、勝手に見えてくると思います。

大きな買い物故、懸念点が浮かんでは消え、霧のように見通しが悪い頭の状態になると思いますので、まずはメモに書いて霧を晴らしましょう。

霧が晴れた先に見える物は、実は人生計画を描ききれていない自分、決断できない自分、住宅ローン等のお金の知識がない自分だったりします。

大きな買い物をするという事は、成長のチャンスでもありますので、まずは自分と向き合ってみるというのも、良いかもしれませんね。