芝刈りをしたら茶色く変色。軸刈りの恐怖と再生方法

 

 

 

芝刈り→茶色 まずは軸刈りを疑え

現在生えている長めの芝生を、根元から一本抜いてみてください。下の茎の部分は茶色で、ある点から緑の芝生が生えている事が分かると思います。 軸刈りとは、この上の緑の部分を全て刈り取ってしまった状態を指します。緑部分を全部カットしてしまうのですから、残りは茶色。軸刈りをすると、下の写真のようになってしまいます。

     

芝生の軸刈り 拡大写真がこちら

この中央の茶色い部分。直立茎と言います。   上の緑が刈り取られ、見事に直立茎だけになっていますよね?  

芝生の軸刈り、再生方法

こうなってしまったら、どうしたら良いのでしょうか? まず、床土の凸凹があれば、目土で修正します。 次に、葉がなくなり、光合成が十分にできない状態である為、肥料を与えて根から養分を注入します。 十分伸びてきたら、通常の芝刈りを実施します。 何もせず放置と言う方も多いようです。 特効薬はありません。伸びるのを待つ、もしくは肥料で早く成長させる。

※夏の肥料は必ず液体肥料を使ってください。固形肥料を炎天下に投入すると、残った肥料が日光で温められ、肥料焼けを起こす可能性があります。

※水分不足で枯れてしまっている場合は、肥料は逆効果となります。その場合は1箇所にバケツ3倍分くらいのたっぷりの水を投入し、1、2週間様子を見てください。

軸刈りにしない為には

軸刈りを避ける為には、芝生の地表の長さの上から30%の長さを毎回刈るようにするのが良いと言われています。 10㍉の芝だったら、一回目の芝刈りで7㍉にカット、一週間後、9㍉まで伸びたら6㍉くらい、また一週間後、8㍉まで伸びたら6.5㍉と、言った具合です。 一度軸刈りしてしまうと、基本的に放置するしか無く、その間緑になるまで時間的ロスが起こりますので、短くされる場合は、このTOP30%カットを意識して芝刈りするしか無いですね。

そんなに攻めて短くする必要はない。

ゴルフ場のグリーンは5ミリ以下、フェアゾーンは10ミリ程度だと思います。経験上、15ミリでも十分短いですし、綺麗な芝生を実現できます。逆に、10ミリ以下にする必要があるのかどうかというところです。パッティングの練習がしたいと思われるなら、安易にショトカにしてはいけません。パッティングをしたいのであれば、土から変えないとできません。

家庭用芝生で10ミリ以下にカットすると言うことは、芝生管理のレベルが3段階くらい上がるイメージがあります。短くする前に、一度立ち止まって考えてください。一度軸刈りをすると、回復までに時間がかかってしまいますよ?