新型コロナ肺炎 軽い鼻風邪からPCR検査までの経緯

新型コロナ肺炎のPCR検査は誰しも受けられるわけじゃない

私は体力には自信があり、風邪も滅多に引きません。それなのに久しぶりに鼻風邪をひいたと思ったら、わずか5日でpcr検査まで行くなんて、想像もしておりませんでした。

普段の記事のテーマとは違いますが、PCR検査を受けた私の体験は、どなた様かのお役に立てるかもしれないという思いから、記事にしてみました。

私は医療関係者ではございませんので、ご了承ください。また、この方法であれば検査を受けられるといった内容でもございません。あくまでこんなケースがあるんだと思う程度にしてください。

鼻風邪から肺炎へ

事の発端は3月4日、末っ子の未就園児が鼻風邪をひき、妻が小児科に連れていきました。コロナとは無縁の鼻風邪と診断されました。 風邪をひくと、子供はグズるので、私も抱っこをする機会が増えます。在宅勤務中は子供を抱っこしてあやしたりていましたので、くしゃみをモロに顔面で受け止めることもありました。

その風邪はチビだけで、家族に蔓延することなく終わると思いかけた日曜日(8日)、私が微熱状態になりました。 

9日の月曜日になっても微熱が続いたので、念には念を入れて、帰国者相談センターに電話した上で、近くの内科に事前に電話し、診察にいきました。 風邪の処方箋を出され、早速飲み始めたのですが一向に良くなりませんでした。少しだけ咳も出るようになりました。

翌日はインフル検査をしてもらい陰性でした。11日、震災の日に黙祷した後から徐々に悪化し、12日木曜日には熱が38度まで上がったため、都道府県の相談センターに相談し、先日の病院にも相談した上で、再度同じ病院を受診しました。結果は経過観察、解熱剤をもらい、月曜日に処方した薬を飲み続けて欲しいとのことでした。

私はその時初めて、コロナという言葉をその内科の先生に発したところ、被せるように わかりません。と言われたことを記憶しています。あ、コロナについては敬遠しているのだなという印象でした。

しかし、木曜の夜は咳と高熱で一睡もできず、とても苦しい一夜を過ごしました。

13日、再度都道府県のコロナ相談窓口で相談した上で、自分の判断で呼吸器専門病院にいきました。入り口でコロナ症状の方はお声掛けくださいとのことでしたので伝えたところ、すぐに別室へ。

コロナへの姿勢が、病院によって大きく違いがあるなと感じました。

まさかの新型コロナ肺炎PCR検査

インフル検査、マイコプラズマ肺炎検査、尿検査、を実施した後、先生たちの動きが慌ただしくなり、医療用マスクにアクリル板の顔面防護フィルターをつけ、コロナ検査に必要な粘膜を採取しました。PCR検査です。この時は、検査に出す可能性があるので一応取りますとのことでした。その後同日にCTとレントゲンを撮り、肺炎の影有りという診断。インフル陰性、マイコプラズマ陰性、尿路感染症陰性ということも重なり、保健所経由でPCR検査をすることを告げられました。

医師からは、恐れることなく、明日午前中の連絡を待って欲しいと言われました。

連絡は、保健所から病院を経由して私に電話連絡する とのことでした。薬を処方され、看護師が厳格な行動ルールを基にして動き、その看護師の付き添いのもと裏口から病院を出ました。これは13日午前中の出来事です。

検査結果が出るまでの事情聴取

自宅に帰って薬を飲んだ後、症状が劇的に落ち着きました。その日の午後、状況を上司に伝え、少し休んでいたところ、保健所から電話があり、過去2週間の行動をヒアリングされました。私は在宅勤務でしたが、2日だけ会議で都内にいたので、その時に何線を利用してどの駅で乗り換えたかまでヒアリングされました。

結果は14日午前中までにということで、もし陽性の場合は、さらに詳しい説明やヒアリングがあることを告げられました。同時に会社の人事からも連絡があり、同じような質問があり、回答しました。

結果は陰性

14日土曜日の11時前後、昨日の医師から連絡があり、陰性であった事、仕事を制限するものではない事、出勤については会社の判断に任せる事を告げられました。 これが、コロナ肺炎pcr検査騒動の一部始終です。

偽陰性とか偽陽性とか、PCR検査の正確性については色々な議論がされております。私の最大の関心ごとは、自分が偽陰性(実際には新型コロナウイルスに感染しているのに陰性という結果になっているかどうかと)と言うことでした。

この呼吸器専門医は、私見ですが心配性で有名な医師です。コロナウイルスが蔓延していないときでも、マスクを着用していないとすぐに無料でマスクを出し、つけるまで喋らないでくださいとおっしゃる方です。とにかく検査を実施し、患者の声よりも数値で判断される医師です。

その先生が、次回5日後に再来院するときは、通常の入り口から待合室に入り、通常の方と同じように待合室でお待ちくださいと直接私に電話をしてくれました。また、結果論ではありますが、家族に何の変化もありませんでした。

そもそも、私は2月の上旬こそ北欧出張がありましたが、そのときは北欧も対岸の火事状態でした。アジアへの渡航歴、患者との濃厚接触、ホットスポットへの訪問もありませんでした。

帰国者相談センターの当時の判断では、2月上旬に欧州から帰国したと伝えても、検査の必要性は感じないと言う判断でしたし、今回私がPCR検査を受けた理由も、その渡航歴があったからと言うわけではないと思います。

陰性結果が出た後も15日間は、意識的に外出をしませんでした。処方されて即効性があったくするの成分を見ても、陰性だったのではないかと思っています。

コロナウイルスと病院、社会的制裁

今回新型コロナ検査での気づきをまとめます。

まず、帰国者、接触者相談センターの対応ですが、ある程度のフィルターにかからない限りは、お近くの病院へという対応かと思います。都道府県の新型コロナ相談センターは、親身に話を聞いてくれましたが、やはり多くは、お近くの病院へという回答になるかと思います。

私は病院にも事前に連絡しました。良いかどうかは分りませんが、私のせいでその病院が一時的にも閉鎖してしまわないようにと言う配慮です。それが医療従事者にとってよいかどうかは分りませんが、その当時は良かったように思います。

市中の病院には、新型コロナに若干敬遠気味な病院と、新型コロナに準備万端な病院の  2タイプがあると思われます。

そもそもPCR検査をして驚いたのが、検査をするためには医師側も特殊な防衛器具(マスク、服、シールド)などが必要で、それはすべて使い捨てな事です。報道で伝えられていますが、その作業は本当に大変です。先生がすべて装備するまで、5分ほどかかるようなお着替えです。

それ以外にも、検査された病院は、隔離された診察室があり、そこまでに2重のドアがあったりと、オペレーションもしっかりと訓練されていたかのような状態でした。

その病院で陽性がわかれば、病院も一度休まざるを得ないでしょうし、色々設備や環境も整える必要があります。そういった意味でいうと、コロナの検査に積極的ではない医者がいる可能性は、ゼロではないと思いました。

保健所の検査結果が出る前の行動調査は、聞き取り方が上手で、過去2週間の行動があっという間に明らかにされました。陽性の場合は、さらに詳しい聞き取り調査が行われるとのことでした。過去2週間の間に、少しでも隠し事がある人は、大変だろうなと思います。

私はとにかく、熱と咳を一気に沈めてくれた呼吸器科の開業医さんに感謝しかありません。症状が辛いときは、実はコロナかどうかは関心ごとではなく、とにかく咳を鎮めて欲しいと思っていました。

彼らは、私の風邪の原因を多角的に調べてくれて、リスクを承知でコロナの疑いをかけ、3人の看護師さんと共に、簡易的ではあるもののルールのもとで作られた特別診察室で検査をしてくれました。私は検査される側として見ているだけでしたが、受け入れから検査まで、相当の人件費と時間と労力を要したと思います。

また、過去2週間の行動を全て赤裸々に話さなければならないことと、社内でコロナ第一号になると言う事実は、想像以上であることがわかりました。人によっては過去2週間の間に、言えないことがあるかもしれませんし、会社が小売業などの業態だとしたら、申告するのも勇気がいることだと思いました。私は全ての事実を会社と保健所に告白した上での陰性でしたが、陽性だと考えるとゾッとします。 

皆様も、くれぐれもお気をつけください。