釣り人必見 2022年 私の血抜きの方法

 

2022年、私の最新血抜き事情

私は海釣が好きです。どちらかと言うと、釣る事より、少しでも良い状態で持ち帰って美味しく食べることの方が好きです。

だから、「そんなの意味ないよ」と言われようが、「もっと釣りに集中しろ」と言われようが、私は船上で血抜きをし続けます。

血抜きの仕方は津本式です。船上血抜きの後は、自宅でホース血抜きを行っております。津本式以外も、面白そうだなと思った血抜きは、時間を見つけて試しています。

先日時間があったので、いくつかの血抜き方法を試してみました。

血抜きの三大流派?

私は血抜きの話をするにあたって、この3つのチャンネルの皆様方を大変リスペクトしています。

  • 津本式究極の血抜き
  • 魚屋の釣り鮮ぴっちぴちTV
  • 狂気の釣り人・料理人

この中で実践したことがあるのが、津本式の「ホース・ノズルの血抜き」と、ぴっちぴちTVの「西田の鬼締め」それと、狂気の釣り人・料理人が参考資料で提示していた、脳震とう、エラ切血抜きです。

船上血抜き3パターンをアジ釣りで実験

この調査は僕自身の納得感のために行っています。これが新しい方法だと言うつもりもありませんし、それぞれの方法に優劣つける様なことも目的としていません。この3つのユーチューバーさんは心からレスペクトしていますし、彼らの動画アップを楽しみにしています。まずはそこをご理解ください。


アジの船上血抜き3パターン調査

津本式 ホースを使った究極の血抜きで有名 
釣り上げ→脳締め→エラ膜からナイフを入れて背骨の下の大きな血管を切る⇨鰓を持ち、海水の入ったバケツ内で15秒程度ふりふり→冷やし過ぎないように持ち帰る。

釣り鮮 釣り上げた海域の海水を、袋に入れた氷で冷やし、即ドボン→西田の鬼締めで有名
釣り上げ→津本式と同じ⇨冷海水(釣れた海域の海水100%を冷やした水)に直ぐ入れる。氷は袋などに入れ、溶けた水が海水に混じらないようにする。

狂気の釣り人 解剖学?にもとづいたバリバリの理論派
釣り上げ→脳震盪→片方のエラ弓を一つ断ち切り、5分程度バケツ内でポンプ脱血

この中で一番血が抜けるのはどの方法なのか、先日行ったアジ釣船でこの3つの方法を試してみました。

調査方法

アジ釣り船で釣れた46匹全てに以下の3つのどれかの血抜きを行い、自宅で捌いて確認。

A:狂気の釣り人方法 釣り上げ→頭を叩いて気絶させる(脳震盪)→片方のエラの下から2枚目を切断→海水内でポンプ放血

B:津本式方法 釣り上げ→脳締め→エラ膜からナイフを入れる→背骨の下の大きな血管を切る⇨海水内で15秒ふりふり

C:Aを実施後、Bを実施

共に冷海水で持ち帰る。

結果

  • C一番綺麗。出た血の量でいえばB、細かいところまでという意味ではA。
  • Aは内臓周りの血は残っていたが、細い血管や肉周りは抜けていた。抜血量は少ない。
  • Bは内臓の血は抜けていたが、身部分の血管には若干血が残っていた。抜血量は多い。(ホース血ぬきをすることでこの部分の血を取り除く)

実施してみての感想

抜ける血の量は、津本式がとにかく抜けます。家に帰って捌くときに、血がほとんど出ません。食べる部分の細かい血管の血は、(Aの方法)エラを切ってポンプのように出す方法の方が綺麗に抜けていました。ただ、抜けた血量は少なく、自宅で捌いても内臓とその周辺から血が出てきます。

また、冷海水で海水ごと持ち帰ると、魚が乾燥しないため、自宅に帰っても嫌な匂いをかなり軽減させることができます。もちろん、鮮度も維持できていると思います。

つまり、狂気の釣り人エラ切り血抜き✖️津本式フリフリ血抜き✖️西田の鬼締めのいいとこ取りが良いのではないかと言う調査結果です。

ちなみに今回、A 、B、Cのアジを混ぜ込んでご近所さんにお裾分けしました。アジを捌いた奥様から「こんな匂いのないアジは初めてで感動しました、美味しかったのでぜひまた今度お願いします」とお褒めの言葉をいただきました。令和のご近所関係で、おかわり要求って、相当感動してくれたんじゃないかと推測されます。

釣り人におすすめの血抜き方法

船釣りは、早朝起床、移動時間、釣り、帰宅運転など、労力を使います。ですので、釣り人にとっての魚の血抜は、どこまで手間をかけるか?と言うことがポイントになります。

最後の一滴まで血を抜くことがしたければ、狂気の血抜き一択です。でも、これは多くの釣り人にとっては現実的ではないかもしれません。

現実的でかつ効率的な血抜き方法は、やはり津本式になるかと思います。

「津本式究極の血抜き」 この「究極」の意味は、「究極に簡単に血抜きができる」という意味です。だから釣り人の間でも支持されているのだと思います。

私は基本こちらの方法で血を抜いています。
津本式 釣り上げ→脳締め→エラ切り→ふりふり血抜き→(たまに神経じめ)→冷やし込み

渋い中の急激な地合突入時やキス釣りの時などは、冷海水ドボンもします。また、地合い✖️青魚の時は、脳天殴打で脳震盪→エラ切り放血で場を凌ぐこともあります。

先ほどの調査に戻りますが、Cの方法で血抜く下写真がありますのでご覧ください。

津本式✖️狂気の血抜き理論+西田の鬼締めで処理したアジ

かなり綺麗に血が抜けています。

狂気の釣り人エラ切り✖️津本式フリフリ血抜き✖️西田の鬼締め

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私の津本式の様子は、インスタグラムをご覧ください。

それでは、みなさま、良い釣行を。