姫高麗芝(日本芝)を西洋芝(tyee)に植え替えた

日本芝は冬に枯れ、西洋芝(寒地芝)は年中緑

日本芝は夏に強いが、冬になると枯れる。西洋芝(正確には寒地芝)は冬も緑を維持するが、夏に弱い。寒地芝の生育限界温度は地温25度以下。関東以西では、理論上西洋芝は夏に枯れてしまうと言う事になります。こういった理由から、ほとんどの方が、芝生選びには日本芝を選んでいます。

私も最初は姫高麗芝(日本芝)を選択しました。適度な水やり、肥料、そして頻度よく芝刈りをする事で、ご近所の方がうらやむような芝庭を3年で作り上げる事が出来ました。

3年である程度の芝庭が出来てしまい、正直飽きてしまいました。そこで、関東南部でありながら、夏に弱いが一年中緑を維持する西洋芝にチャレンジしたのが2018年秋、本日はそこから約半年の学びと経験をシェアします。

日本芝も西洋芝も、床土が大事

日本芝も西洋芝も、床土作りは非常に重要です。ここをしっかりと時間をかけて作り込めば、芝生管理の7割は成功したような物です。芝生は土にフタをするような生き物ですので、一度張ってしまうと野菜のように土を耕す事が出来ません。

最初にしっかりと芝生に適した床土を作る事がとても重要なのです。

日本芝の床土作りは、粘土質の土を20センチ掘り、ガラを取り除き、ホームセンターで売っている芝生の床土を20%くらいと、元々存在していた土をふるいにかけて、混ぜ合わせて床土を作りました。

西洋芝(寒地芝)の時は、20センチ再度掘り返して土を丸ごと廃棄、砂90%、残りの10%をピートモス、ゼオライト混合で床土を作りました。本来なら、60センチくらい掘って、排水パイプを入れ、その上に砂利、砂、肥料を入れてゴルフ場のグリーンと同じ構造にしたかったのですが、断念しました。つまり現在の状況は、排水機能なしで、ゴルフ場のグリーンが作れるかどうかの実験でもあります。

日本芝から西洋芝に植え替えたいなら、品種選びは慎重に

西洋芝(寒地芝)は夏に弱いです。地温25度以上で根の成長が止まり、30度を超えると枯れ始めます。こんなひ弱な西洋芝は、関東の真夏を越える事が出来ません。

夏に弱いとは言え、西洋芝の鮮やかな緑と年中緑化は人々を魅了し続けます。仮に、夏に強い西洋芝があったら、サッカー場やゴルフ場では重宝されるでしょう。夏に強い西洋芝の開発は、実は盛んに行われているのです。

開発の中心はアメリカ。現在は第4世代と言われる西洋芝が最新で、一番夏に強い品種です。ニューベントとも呼ばれています。

代表的な品種は777(トリプルセブン)tyee(タイイ)シャークあたりです。これらは、夏に強い西洋芝(寒地芝)の最新品種です。流通量はシャークが多いですね。

日本芝から西洋芝に入れ替えたいのであれば、夏に強い品種、もしくはその混合製品を選ぶと、夏越え成功の可能性が飛躍的に高くなります。とは言え、夏越えの対策は必要です。

仮に、枯れてしまったとしても、秋に再度撒けば良いのですけれどもね。

日本芝よりも西洋芝の管理の方が難しい?

両方を経験した私からすると、日本芝よりも西洋芝の方が難しいと言うことではなく、西洋芝の方が少し気を使うと言う事です。寒地芝は、夏越えの為に梅雨明け前に最高のコンディションに持って行く必要があるため、特に春先から水やり、肥料、そしてエアレーションもしくはコアリングには少し気を使っています。

水やりは土壌の三相分布を参考に、土壌水分量12%以上25%以下にコントロールしています。夏越えの為に学んだ文献の中に、夏枯れの原因が土壌水分量が多いと起こりやすいと言うのは驚きでした。水分量が多いと、日中の気温を水分が吸収し、夜中になっても熱を蓄えてしまう為、熱を発散する地中の空気の量を意識的に多くする(水分量は最低限にする)ことが望ましいとのこと。

「そんな事難しくて出来ないよ」と思っていらっしゃるかもしれませんが、土壌水分計を購入すれば一発で解決できます。必ず%表示される物をお選び下さい。5000円以下の物を2つ購入しましたが、すぐ壊れたり、水分量表示が大雑把だったりで使い物胃なりませんでした。この商品は購入前にメーカーさんと何度も話をして確認させていただいておりますので、確実に芝生水分量を把握できます。

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肥料は市販の芝生の肥料ではなく、芝生の肥料よりも安くて手に入りやすい、「硫安」という物を使っています。芝生に必要な養分はチッソが主流で、リンとカリは雑草の栄養素になってしまうと言うのも私の学んだ事の一つです。市販の肥料のパッケージ、成分表をご覧下さい。チッソ、リン、カリの構成比が記載されています。リンとカリも重要な養分なのですが、日本の土壌にはリンとカリが十分に存在している事が多く、かつ、芝生の消費量もかなり微量のため、リンとカリが枯渇する事はほとんどありません。余剰分は全て雑草の養分になるため、市販の肥料を与えると、雑草が急激に増えてしまうようです。肥料については、芝生に一番必要なチッソだけを必要最低限与える事を大切にしています。

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エアレーションとコアリングの違いは、エアレーションは穴をあける事。コアリングはワインコルクの半分くらいの穴をあけてその土をくり抜くことです。どちらが良いかと言うと、効果はほとんど変わりません。一つだけ、コアリングの方が良い理由があります

前述の通り芝生は土を耕せませんので、床土をくりぬいて新しい土や砂を入れると言う事は、床土に対して最高のメンテナンスです。不要な栄養素を取り除き、新鮮な床土を入れる事こそ、コアリングにしか出来ない事なのです。

芝生表面の10%を1年かけて年2回行えば、5年で土を入れ替える事が出来ます。このペースで出来れば、芝生の床土は最高の状態と言えるでしょう。

芝刈機はどれを選べば良い?

芝刈機を検索すると、非常に多くの商品が紹介されており、なかなか決めるのに勇気がいることでしょう。そのように迷ってしまうのには原因があります。

私を含めて、ブログを書いている人は、副業でお金もうけがしたいため、料率の良い(ブログで紹介して売れた金額の何パーセントが報酬としてもらえるか)商品を良く書く傾向があります。また、種類多く紹介すると、上位表示されやすい傾向もありますので、紹介種が多く、本当に良い商品がどれだかよくわからない記事が増えているのです。

私のブログは価値のある情報の提供を軸に行っております。特に芝生については私個人に芝生愛がありますので、しばふにとって良くない道具は紹介したくないという気持ちがあります。

そういった事をふまえてお勧めする芝刈機は、2つです。

最高級の手動芝刈機はこちら。6ミリと言う手動芝刈機ではあり得ない短い刈り高を設定できる事から、その切れ味はお墨付きです。価格は5万円台ですが、それに見合う性能を有しています。一般の小売店には流通していません。そこにメーカーである共栄社の自信とこだわりが垣間見えます。

5万円は出せないと言う方におすすめなのが、こちらです。もともと刃物メーカーの老舗だけあって、切れ味は抜群です。値段は2万円弱ですが、これ以下の物を購入すると、どんなに頑張ってもご近所にうらやましがられる芝生にはなりません。こちらはたまにホームセンターで見かけます。メーカーはキンボシ社です。

芝生管理の情報は、ネットでたくさん確認できる時代になっています。30年前と比べて、難易度は確実に下がっています。芝生は難しいからやめた方が良いと、芝生を検討している時に、年配の方からご忠告を受けた物ですが、すでに過去の話です。私はツイッターでアメリカの芝生最先端の方々をフォローして、最新の情報を仕入れています。そんな事が簡単にできる時代です。

皆様もドンドン最新情報を手に入れて、よりきれいな芝庭を実現させてください。