東京湾の黄金アジは、立派なブランド
マツコの知らない世界でさかなクンが紹介した東京湾の黄金アジ。関東に住んでいる人は、この黄金アジを自分で釣り上げて最高の鮮度で食べることができるのです。その名の通り金色に輝くアジは、東京湾にから外に出ない居付きのアジで、まるまる太った絶品です。
一番おすすめの食べ方は、アジフライです。フワフワの食感は、今まで食べたその辺のアジフライを一瞬で全否定します。
東京湾にはたくさんのアジ船が出ていますので、一度検索してみてください。
ライトアジ(LTアジ)釣りとビシアジ釣りという2種類がありますが、両方とも釣り方、仕掛けはほぼ同じです。ライトアジの方が、仕掛けが小さく軽いため、初心者向きといえます。
今回は東京湾の黄金アジを釣る方法をお話しします。
船に乗ってアジを釣る
確実にアジを釣るという意味では、アジ釣り船に乗るのが一番です。しかもサイズはスーパーで売っているアジ以上のサイズ確定です。私の息子は、最低20センチ、最高35センチくらいのアジをコンスタントに釣り上げます。サイズは地域によって差があります。横浜近海だと中アジ、横須賀あたりだと、サイズは30センチオーバーはザラに釣れます。
私は船での釣行を覚えてから、海釣り公園は卒業しました。もちろん船釣りのコストは高いので、釣行回数は減らしましたが、釣って食べるという意味では、やはり船に勝る釣り方はないでしょう。
子供に優しい釣り船の見分け方
船宿の世界は村八分的な側面も残しています。地雷があるということです。でも、多くの船宿が私たちにとても良い思い出をもたらしてくれています。ここでは子供とのアジ釣行で嫌な思いをしない船宿選びの条件をシンプルにお伝えします。
- ホームページがわかりやすい。
- SNSでのコメントのやり取りや電話応対に違和感がない(言葉使い、レスポンスなど)
- 釣果情報の写真コーナーでの子供の写真が多い。
子供と船で釣りに行く際は、出船してからポイントにつくまでの時間は確認しておいた方が良いでしょう。出発して15分で釣りを始めることができる船宿もあれば、ポイントまで1時間近く乗る船もあります。(鯵の場合は長くても30分以内かと思いますが)
また、魚の匂い、餌の匂いなどは最初は服についてしまうかもしれませんので、その辺はご家族と相談してください。
最初は操作方法など不慣れな点があるかと思いますので、子供と二人で1本の竿レンタルくらいがいいかもしれません。
また、初心者ですという意思表示を最初の問い合わせから最後までしっかりと伝えてください。当日も、船長に初心者であることを伝えて「よろしくお願いします」と挨拶をすれば、配慮してくれる船長が多いです。
アジ釣り船、船酔いが不安
船酔いには明確な対策があります。
- 十分な睡眠
- しっかりと食事を取る
- 当日釣りに没頭する。
- 酔い止めは必ず飲む(精神安定剤)
釣りが始まり良い感じで釣れ出すと、子供達は釣りに没頭して船に酔うことをを忘れます。
船長さんと船酔いについて話した時、付き添いできているお母さんの船酔いが多いとおっしゃっていました。息子も、一度釣果が厳しかった日に、少し船酔いしかけたことがありました。没頭する、気を紛らすというのはとても大事なことなのです。
酔い止め薬は必ず飲みます。この安心感は、大人も含めて心強いです。船釣りに行く時は、私も飲んでいます。というか舐めています。ぶどう味の飴です。酔い初めてからも聞くという優れもので、重宝しています。
安全で手軽な海釣り施設へ
いきなり船はちょっとという方におすすめなのが、海釣公園などの釣り施設です。関東でいうと、本牧海釣り施設、大黒海釣り公園 市原オリジナルメーカー海釣り公園などが有名です。レンタル品は全て揃っていて、とりあえず海釣を試してみる という意味では最高の場所です。
但し、季節によっては混雑します。混雑どころか大混雑です。特に大黒海釣り公園は2020年9月現在、開園前の行列が地域の問題となっています。夜中から車で並んでおり、子供と一緒に行くには、体力的、時間的に難しい釣り公園となっていしまいました。2020年10月からは、抽選などの先着順以外の入園方法に変わるようです。
2019年の台風の影響で、本牧ふ頭は大きな被害を受けました。年間10万人の釣り人を楽しませてきた本牧海釣り施設は壊滅的な被害があり長期休園、そして回復後も収容キャパが半分以下になっています。
その影響で、大黒海釣り公園には例年に増して釣り人が殺到しています。
市原のオリジナルメーカー海釣り公園は、比較的空いているとはいえ、それでもシーズン時期の週末に確実に入園しようと思うと、開園2時間前の到着が必要です。それでも60名くらい並んでいます。
この状況の中、新型コロナでの釣りブームが重なりました。
2021年現在、海釣り公園は時期によっては大変人気で、住んでいる場所によっては異常なまでの早寝早起きが必要となってしまいました。
お子様方の体調、睡眠時間管理、車中の快適睡眠環境などが非常に重要になってきます。
ただ、海釣りってどんなものかな?という意味では最適な施設だと思います。混雑を避けるのであれば運動会の振替休日などを使って、うまく日程を合わせることができると良いですね。
海釣り施設でアジは釣れるのか
一部の人は釣れます。
サイズは、スーパーで見る刺身用のサイズから南蛮漬けのマメアジサイズです。
多くの方が釣れてもマメアジだと思います。それでよければ、海釣り公園はよいチョイスだと思います。
もちろん、アジが釣れないこともあります。
20センチくらいの刺身サイズのアジを釣るには、テクニック、運が必要です。アジは回遊魚ですので、海釣り公園に回遊してくれば釣れますし、回遊してこなければプロでも釣れません。また、回遊場所が海釣り公園から50メートル先ということもありますので、そういう時は、その場所に、その時に的確な仕掛けを投げて届けることができるテクニックがないと釣れません。
ある場所の人だけ釣れて、自分たちは指を加えて見ているということもありました。
私たちは1回だけ、今は無き本牧海釣り施設の桟橋で、25センチくらいの黄金アジが10匹以上連れた時がありました。僅か15分で10匹、その時間以外はマメアジしか釣れませんでした。20センチオーバーのアジを釣りたくて、海釣り公園に毎週通っていたので、あのときの息子の嬉しそうな笑顔は、僕の人生の大きな宝物です。本牧、大黒、市原と、釣果情報を見ながら毎週通っていました、。アジではなく、回遊していたのは私たちの方だったかもしれませんね。
子供と海釣り施設でアジを釣るために
- 海釣り公園に着いたら、店員にアジがよく釣れる場所を聞く。
- 仕掛けはサビキですが、トリックサビキや投げサビキを準備する。
- 釣行1回で釣れると過度な期待をしない。
- 当日一番アジを釣っている人に質問する。
針は小さめの方が釣れる確率は高くなります。大きい針で小さい魚は釣れませんが、小さい針で大きい魚は食います。(釣り上げられるかどうかは別として)
生体反応を少しでも感じることができれば、子供たちは釣れなくても喜びます。逆に、何も釣れなと集中力がなくなり、早く帰りたい病になります。
サイズの小さい針でトリックサビキがお勧めです。しかも蛍光塗料が付いている針が良いです。
アジをたくさん釣っている人には、必ず理論があります。そしてその理論がその釣り場でドンピシャなので釣れているわけです。必ずお声かけをして、どんな仕掛け、餌を使っているのか、水深(棚と言います)はどのくらいなのか、どのように誘っているのか、を聞いておきましょう。特に餌や道具は、100%コピーして、少しづつ確率を高めていきます。
一番よくないのは、○○らしい という人から聞いた情報の横流しアドバイスです。経験上、結果的に「あの話、なんだったの?」ということが多い気がします。
堤防で子供とアジを釣る
堤防での釣りは、混雑を避けることができ、海釣り公園よりも釣れることがあるため魅力的なのですが、地元のルールがあったり、、釣れている情報の拡散による大混雑、トイレがあったりなかったり、情報が古かったりと、いろいろな問題があって私はあまり好きではありません。
私は海まで距離がある場所に住んでいますので、行った先が急遽釣り禁止になっているなどの不確実性を避けます。また、ここは釣りして良い場所なのかどうなのか?なんていう思いで釣りをしても、楽しくないんです。
堤防でのつりは、情報収集が大切です。近くにトイレなどの施設があるか、安全かどうか、駐車場からの距離などを調べておきましょう。
車を横付けしてすぐに釣りができる堤防もあります。このスタイルは、急な雨や子供の昼寝需要、熱中症対策や釣りをしないママにも優しいので、堤防での車横付け釣スタイルは、家族連れにとってとても安心できる釣りです。
お勧めの情報収集の方法は釣具屋さんのHPです。上州屋のHPなどは、従業員が釣りに行った情報がアップされていますので、その地域のディープな情報、そして何より、釣りをして良い場所なのかどうかがわかります。
若洲海浜公園、東扇島西公園などは、車横付けはできませんが、堤防釣りのイメージを体感するという意味においては良い場所かと思います。
沖堤防という、堤防釣りと船釣りの中間のような施設もあります。沖堤防は、沖にポツンと浮かんでいる堤防で、渡し船の業者にお金を払って船で沖にある堤防につれていってもらう場所です。木更津、川崎などにあります。
ただ、転落事故も多いので、子供と行くなら注意が必要です。小さい子は絶対に連れて行かない方が良いでしょう。高学年くらいからがお勧めでしょうか。
海釣は安全第一
海釣りは安全が第一です。子供と一緒の海釣は、さらにその意識の高さが求められます。
ライフジャケットは船宿や施設で無料レンタルされていますが、古びたものや、股にかけるベルトが切れていたりしているものも多いです。
また、ベスト型のライフジャケットは長時間利用していると肩が凝りますので、今は膨張型のベストが主流です。船釣りでも使う可能性があるのであれば、国土交通省認定の桜マーク入りのライフジャケットが必要です。
良い釣行を!!!